創設者でありコンパスボックスのウイスキーのブレンディングを全て一人で手がけているジョン・グレイサー氏は、あのジョニーウォーカーのグローバルマーケティングディレクターとして活躍していました。
しかし自分自身のウイスキーを作りたいという情熱が高まり、2000年にジョニーウォーカーを離れコンパスボックスウイスキー社を立ち上げるに至ったのです。彼が試みているのは、今までに無いアイデアで新しいスタイルのウイスキーを作り上げること。アメリカ人である彼は、ロンドンに拠点を移しウイスキー作りを「アート」に見立て、最高の作品を作るべく日々ブレンディングに取り組んでいるのです。
この「シンセシス」は、ラメゾンドウイスキー社が毎年リリースしている同社向けの様々な限定品の中の一つで、今回は昨年2022年のウイスキーライブパリにあわせてリリースされた商品です。
「シンセシス」とは融合や合成といった意味で、同社のオーナーであるティエリー・ベニータ氏や、コンパスボックス社の社長であるジョングレイサー氏、ブレンダーのジェームスサクソン氏と共に創り上げたレシピで、まったく異なるキャラクターを持ったウイスキーをブレンドすることにより生まれる「融合」を表現した限定品となっています。
公表されているレシピは、スペイサイドのシングルモルト2種類が41%、ハイランドのシングルモルト2種類(クライネリッシュとその他)が29%、にシングルグレーン2種類(ガーバンとその他)が30%で、熟成に使用した樽はトースト、チャー、シーズニングしたアメリカンオークバレル、ファーストフィルバーボンバレルにシーズニングしたオロロソシェリーホッグスヘッドです。
限定数6,000本で、50%で瓶詰めされました。色は深いゴールデンカラー、香りはバニラ、香ばしいナッティー、トフィーとコンテンツが多くて複雑、ボディはヘビーでトフィー、チェリー、奥から重いスモーク、カカオビター、フィニッシュはドライでタンニンとシャープなスモークが続く。ボディは骨太でバニリンやキャラメルトフィー、そこからのレーズン、最後にスモークなどコンテンツが多くてとても複雑でユニーク。
50%の加水調整で飲み応えもあり、さまざまなキャラクターをしっかりバランス良くまとめてくるブレンドセンスは流石の一言です!(インポーター資料より)
テイスティングノート
香りはオイリーでフルーティー、バター&バニラのトフィーにナッティーなピート、味は太くて凝縮して、オレンジオイル、ピートにチェリー、まさに異質のフレーバーの融合。
- 生産国:スコットランド
- 度数:50.0度
- 容量:700ml