ニューグローブは、インド洋に浮かぶモーリシャス島で作られているインダストリアルラムです。
天国に最も近い島とも称され、作家のマーク・トウェインをして「神はモーリシャスを作り、それをまねて天国を作った」と言わしめています。南北60km、東西40km程度の小さな島で、6つの蒸留所が稼働しています(2016年時点)。
その中でニューグローブが他社と一線を画すのが、その歴史です。ニューグローブを生産するグレイズ蒸留所を建設したのは、1742年にモーリシャスに最初の蒸留所を創設したアレル家の子孫であり、モーリシャス最古の蒸留所の系譜を継いでいると言えます。
作られるラムはインダストリアルでありながら、発酵は最長32時間継続する、蒸留後の原酒にはノンアルコホーリックパート(純粋なアルコール成分を除いたそれ以外の成分)を1ヘクトリットルあたり200g残るようにするなど、独自の製法を追求しフレーバー豊かなラムに仕上げています。(なおマルティニーク島におけるアグリコールラムのAOC規定においても、ノンアルコホーリックパートを1ヘクトリットルあたり225g以上残さなければならないとされています。)
また南国の気候に由来するエンジェルスシェアの多さにも助けられ、熟成年数に比して凝縮感のある厚いボディが評価を得ています。
インド洋の楽園モーリシャスで作られる、高品質ラムの代名詞となったニューグローブ。
「ダブルカスク3部作」や「ビンテージ3部作」など、これまでにもテーマに沿った限定品3部作がリリースされておりますが、今回のテーマは「ウイスキーフィニッシュ3部作」となっており、その第1弾「ロゼリュール」を2023年2月にご案内して、即日完売となりました。今回ご案内するのはその第2弾、「アイラフィニッシュ」です!
前回のロゼリュールもピーティッドタイプの樽を使用しておりましたが、今回は生産者自らが「ストロングピーティッド」というほどにしっかりと樽の香味が出ているようです。
残念ながらアイラ島のどの蒸留所の樽かは明かされておりませんが、求めるレベルの味わいや香りが得られるまで苦労しながら試作しており、3部作はいずれもその中で魅力的に仕上がったものだけをボトリング。これは期待せずにはいられません!
2013年ビンテージの原酒を65度でリムーザンオークに樽詰めし、7年間熟成された後にアイラモルトの樽で1年間フィニッシュ。ノンチルフィルター、無着色、無添加で1,500本の生産本数です。(インポーター資料より)
テイスティングノート
外観:輝きのある黄色に、オレンジ色のリフレクト。キラキラとスパークルしているよう
ファーストノート:フルーティ、きび砂糖、アルコール
セカンドノート:イエローフルーツ、シトラス、クロロフィル
サードノート&ファイナル:桃、しぼりたてのオレンジ、グレープフルーツ、香り高い
味わい:芳醇、ライトなピート、かすかなウッド、フルーツがくっきり存在感を増し、かすかに土の風味も
フィニッシュ:満足感のある長さ。ビタースイート、ブロンドタバコ
- 生産国:モーリシャス
- 度数:46.0度
- 容量:700ml
- カスクタイプ:アイラカスクフィニッシュ
- 熟成年数:8年
- ヴィンテージ:2013年