キングスバリー グレンエルギン2012 10年 59.6度 700ml 正規品
キングスバリー社【数々の伝説的なウイスキーをリリースしてきたトップブランド】
キングスバリー社は、スコットランド・アバディーンにて設立され、1989年よりシングルモルトのボトリングを開始し、ロンドンに事務所を構えた後も数々の伝説的なウイスキーをリリースしてきた、インディペンデント・ボトラー(独立瓶詰業者)です。
創設当初は、モルトウイスキーという言葉すら一般的ではない時代で、現在ではボトラーの代表格ともいえる老舗のゴードン&マクファイル社やケイデンヘッド社が、ようやくその頭角を現し始めた頃でした。
キングスバリー社も、当時よりシングルモルトの魅力や可能性を見出し、ウイスキーの個性を遺憾なく発揮するべく、樽の選定やシングルカスクという概念、流行していたチルフィルタレーションを使用しない姿勢など、強いこだわりを頑なに守ったリリースを続けてきました。その結果、数々の伝説となるボトルやシングルモルトを世に送り出し、ボトラーとしての確固たる地位を確立するに至りました。
2012年、スプリングバンク蒸留所の創業一族であるGordon Wright(ゴードン・ライト)氏(上記写真右)が同社代表として就任し、ボトリングを監修することになりました。キングスバリー社の初期のボトルには、「Eaglesome(イーグルサム)」という表記が見受けられますが、これは当時同蒸留所を所有していたケイデンヘッド社の子会社の名前であり、ライト氏の監修のもと、ボトリングが決定されていたことを示しています。ライト氏による樽の選定、それが今日のキングスバリー社の原点であり、これからの未来でもあるのです。
新しいキングスバリー商品は、創設当初のように、「カスクストレングス」と「リミティッドエディション(加水タイプ)」の2タイプをリリース。コンセプトは、「ビンテージ」。
スコッチ業界では、主に熟成年数に重きがおかれ、ビンテージの良し悪しで語られることはほぼありません。しかしキングスバリー社の考えである、その年の様々な要因によって、シングルモルトのビンテージによる特別なキャラクターが存在し、熟成の過程も大いに重要ながら、そのウイスキーが生まれたその瞬間に一番の視点をおきたい、という強いコンセプトが、新たなラベルにはっきりと表れています。
キングスバリーの、原点でありながら、新たな挑戦が、いまここに始まったのです。 (インポーター資料より)
もともとホワイトホースの中核をなす原酒なだけあり、他のボトラーでもそれほどリリースは多くありません。オフィシャルボトル以外はあまり飲んだことがないという方も多いのではないでしょうか。
しかしながら日本でも古くから人気の高い銘酒ホワイトホースの原酒だけにオールドファンが多いのも事実。今回のような比較的熟成の若いグレンエルギンのカスクというだけで、興味を持たれる方もたくさんいるかと思います。
シェリーバット熟成ですが、色合いからもセカンドフィル以降なのでしょうか。シェリー香に支配されるのではなく、上品な甘さを上手く取り込みながら、麦の風味がしっかりと出てくるタイプで、幅広い飲み方で楽しめそうな1本です。
テイスティングノート
淡い琥珀色。甘い麦芽、スパイス、トフィーやジンジャーを伴ったコーヒーの香り。口にすると、麦芽のようなバターのような風味が口内を満たすゴージャスな味わい。レーズンなどのドライフルーツにほのかなくるみやコーヒーが現れ、甘い穀物を感じるフィニッシュは長く満足度が高い1本。
- 生産国:スコットランド
- 地域:スペイサイド
- 度数:59.6度
- 容量:700ml
- カスクタイプ:シェリーバット
- 熟成年数:10年
- ヴィンテージ:2012年