キングスバリー ゴールド グレンエルギン2013 10年 59.2度 700ml 正規品
キングスバリー社【数々の伝説的なウイスキーをリリースしてきたトップブランド】
キングスバリー社は、スコットランド・アバディーンにて設立され、1989年よりシングルモルトのボトリングを開始し、ロンドンに事務所を構えた後も数々の伝説的なウイスキーをリリースしてきた、インディペンデント・ボトラー(独立瓶詰業者)です。
創設当初は、モルトウイスキーという言葉すら一般的ではない時代で、現在ではボトラーの代表格ともいえる老舗のゴードン&マクファイル社やケイデンヘッド社が、ようやくその頭角を現し始めた頃でした。
キングスバリー社も、当時よりシングルモルトの魅力や可能性を見出し、ウイスキーの個性を遺憾なく発揮するべく、樽の選定やシングルカスクという概念、流行していたチルフィルタレーションを使用しない姿勢など、強いこだわりを頑なに守ったリリースを続けてきました。その結果、数々の伝説となるボトルやシングルモルトを世に送り出し、ボトラーとしての確固たる地位を確立するに至りました。
2012年、スプリングバンク蒸留所の創業一族であるGordon Wright(ゴードン・ライト)氏(上記写真右)が同社代表として就任し、ボトリングを監修することになりました。キングスバリー社の初期のボトルには、「Eaglesome(イーグルサム)」という表記が見受けられますが、これは当時同蒸留所を所有していたケイデンヘッド社の子会社の名前であり、ライト氏の監修のもと、ボトリングが決定されていたことを示しています。ライト氏による樽の選定、それが今日のキングスバリー社の原点であり、これからの未来でもあるのです。
新しいキングスバリー商品は、創設当初のように、「カスクストレングス」と「リミティッドエディション(加水タイプ)」の2タイプをリリース。コンセプトは、「ビンテージ」。
スコッチ業界では、主に熟成年数に重きがおかれ、ビンテージの良し悪しで語られることはほぼありません。しかしキングスバリー社の考えである、その年の様々な要因によって、シングルモルトのビンテージによる特別なキャラクターが存在し、熟成の過程も大いに重要ながら、そのウイスキーが生まれたその瞬間に一番の視点をおきたい、という強いコンセプトが、新たなラベルにはっきりと表れています。
キングスバリーの、原点でありながら、新たな挑戦が、いまここに始まったのです。 (インポーター資料より)
今回ご紹介するのは、最近新たに脚光を浴びるブレンデッドウイスキーの銘酒、ホワイトホースを長年支えてきたと言っても過言ではない蒸留所「グレンエルギン」です。
古くからファンの多いホワイトホースだけに、所縁のあるグレンエルギンも比較的良く飲まれてきたシングルモルトです。以前は麦の風味全開のどっしりした味わいが主軸でしたが、時代とともに味わいの傾向も変わってきているようです。
オフィシャルボトルも入手できる蒸留所ですが、「この時代」のグレンエルギンを味わうには樽出しで、熟成も10年と丁度いいところかと思います。
古くからのホワイトホースファンはもちろん、銘酒を長年支えてきた実力ある蒸留所の現在地を、ぜひ多くのモルトラバー達に味わっていただきたいと思います。これから評価が益々あがっていくだろうモルト、ぜひ注目してください。
テイスティングノート
非常に透明感のある淡いゴールド。スパイスをまぶしたトフィーアップル、あたたかいジンジャー、シリアルの香りがふんだんに感じられる。口当たりはやわらかであたたかく、フルーツやナッツを巻き込んだ焼き立てパンのようで、そこにコーヒーやバニラが加わる。フィニッシュは滑らかかつ上品で、朝食の甘いオートミールやスパイスの風味が感じられる。
- 生産国:スコットランド
- 地域:スペイサイド
- 度数:59.2度
- 容量:700ml
- カスクタイプ:ホグスヘッド
- 熟成年数:10年
- ヴィンテージ:2013年
- 生産本数:299本