オランダ産のジン「ボビーズ」はオランダのスキーダムという町にあるハーマンヤンセン社で生産されています。この町、スキーダムはジュニパーを使ったジンの発祥の地という歴史を持っており、まさにオランダ産ジンの象徴ともいえる町なのです。1950年代、ジャコバス・アルフォンス氏がオリジナルレシピをもとに自家生産していました。そのオリジナルレシピを、孫にあたるセバスチャン氏が母の家で発見したところからこのジンのプロジェクトはスタートしました。
2012年にオランダのハーマンヤンセン社に話を持ち掛け、そのレシピを再現して、2014年に発売されたのがこの「ボビーズ」なのです。「ボビー」とは祖父であるジャコバス氏の愛称です。 孫のセバスチャン氏は父の生まれ故郷であるインドネシアにも住んでいたことがあり、父が作り出したインドネシアのレシピとオランダのレシピをミックスさせ、現代風にバランスの取れたジンに仕上げました。使用している原料はジュニパー、レモングラス、シナモン、クローヴ、コリアンダー、ローズヒップ、フェンネル、キュベブペッパーで、それぞれを別々にライ麦100%のグレーンスピリッツと共にポットスティルで蒸留し、ブレンドしています。それぞれの原料を混ぜて一度に蒸留すると、それぞれのフレーバーがしっかり出ないそうです。
多くの試作を繰り返す中で、このレモンのフレーバーを強くしたジンが一番良いとの結論に達し、発売されました。オランダのアムステルダムにあるWORLD BEST BAR 50に毎年選ばれているDOOR74やTALES & SPIRITSでも取り扱われており、多くの人がこの味を楽しんでいます。イタリアのミラノの著名人御用達のアルマーニホテル、ブルガリホテルでも多くの人々に愛飲されています。 またワールドスピリッツアウォード2016 において金賞を受賞しました!現地での飲み方は様々ですが、主にライムではなく、オレンジスライスとクローブが入ったジントニックが広く親しまれています。