1494年にスコットランド王ジェームズ4世が大麦麦芽を使った蒸溜酒の製造を命じた由緒正しきリンドーズ修道院は、記録に残るスコットランドで最初のウイスキー造りを行った場所として知られています。
曽祖父の代に手に入れたこの土地で代々農業を営んできたドリュー・マッケンジー・スミス氏は、この場所がスコッチウイスキーにとって記念すべき場所である事を知り、500年以上の時を超え2017年に修道院跡地に蒸溜所を設立しました。
リンドーズ アビー蒸溜所でのウイスキー造りを手掛けたのは、現代のウイスキー造りに多大なる影響を与えた伝説的コンサルタント「ジム・スワン博士」。スコッチウイスキーの製造を、その起源ともいえるリンドーズ アビーで新生させようとするスワン博士の情熱はすさまじいもので、スチルの形状から樽の構成にいたるまでその影響は及んでいます。蒸溜所がオープンする少し前に博士は惜しまれつつもその生涯を閉じますが、リンドーズ アビー蒸留チーム全員がその技術と意志を継いでいます。