アイル オブ ラッセイ蒸溜所は、スコットランド西海岸にあるヘブリディーズ諸島のひとつ、ラッセイ島で現在稼働している唯一の蒸溜所です。スコットランド出身の起業家「ビル ドビー」氏とウイスキーブレンダーであり、植物学者でもある「アラスデア デイ」氏によって、2014年に設立されました。
独特な味わいを決定づける大きな特徴のひとつが仕込水。ダンカン山に降った雨は火山岩を通り、ジュラ紀の砂岩によって濾過されます。このミネラル分を豊富に含んだ仕込水を発酵や加水など全ての工程に使用することで、非常にフルーティーなスピリッツが生まれます。
もう一つの特徴が、ユニークな樽熟成。現在ブレンドに使用している樽はライウイスキー樽、ボルドーレッドワイン樽、そしてチンカピンオーク樽の3種類で、これにピーテッドとノンピーテッドのスピリッツを詰めることで、計6種類の原酒を熟成しています。このメソッドは素晴らしい品質の3年熟成を造るという計画のもと考え出されたものであり、熟成期間が短いながらも複層的で、複雑な味わいのウイスキーを目指しています。